のび太タイプの私が“しずかちゃん”を目指して学んだ伝え方

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自分の意見を不快にさせずに伝えるには

自分の意見を相手に不快にさせずに伝えることはできるでしょうか。
私は、自分の考えを人に話すことに少し抵抗があります。
話したことで相手を不快にさせたり、否定されたりするのではないかと考えてしまうからです。

転職活動をしていたとき、キャリアコンサルタントの方から「アサーションを鍛えてみてはどうですか」と提案されたことがありました。
当時はその言葉を聞いたことがある程度でしたが、改めて調べてみることにしました。


アサーションとは?

アサーションとは、相手を尊重しながら自分の意見をしっかり伝えるコミュニケーション方法のことです。
この考え方は、「自分の意見を押し付けること」でも「我慢して飲み込むこと」でもなく、
お互いを尊重し合う中で意見を伝えるバランスを大切にします。

よく例えられるのが、『ドラえもん』のキャラクターです。

  • しずかちゃん:アサーティブタイプ
    相手の意見を聞きつつ、自分の意見も適切に主張する理想的なタイプ。
    相手を傷つけず信頼関係を築けます。
  • ジャイアン:アグレッシブタイプ
    自分の意見を強く主張する一方で、他者への配慮が欠けやすく、
    相手を圧倒してしまう傾向があります。
  • のび太:ノンアグレッシブタイプ
    自分の意見を主張せず、相手に合わせてしまうタイプ。
    自己犠牲的になりがちです。

私はまさに「のび太タイプ」だと感じています。
どうしても受け身になってしまい、自分の意見を言うことに勇気が持てません。


DESC法でアサーティブになる

アサーティブタイプになるためのトレーニング方法として、「DESC法」というものがあります。
これは、次の4つのステップで構成されています。

  1. Describe(描写する):事実を客観的に伝える
  2. Express(表現する):自分の気持ちや考えを伝える
  3. Suggest(提案する):相手に具体的な提案をする
  4. Choose(選択する):相手が受け入れた場合・そうでない場合の行動を選ぶ

例えば、同僚がいつも頼みごとをしてくる場合には——

  • D:最近、私に業務の依頼が多いように感じます。
  • E:正直、自分の仕事に集中できずに困っています。
  • S:次回からは、事前にスケジュールを相談してもらえると助かります。
  • C:もし難しい場合は、上司に一度相談して分担を見直してもいいですか。

このように段階を踏んで伝えることで、相手を責めずに自分の意見を表現することができます。


のび太でも、少しずつ変われる

もちろん、理想はしずかちゃんのようなアサーティブタイプかもしれません。
けれど、のび太がいて、ジャイアンがいて、しずかちゃんがいるからこそ『ドラえもん』の世界は成り立っています。
人それぞれの性格があるから、社会は面白いのだと思います。

私もすぐにしずかちゃんのようにはなれませんが、DESC法を思い出しながら、少しずつ自分の気持ちを伝える練習をしていきたいです。
アサーションは“完璧になること”ではなく、“自分も相手も大切にする姿勢”を身につけることなのかもしれません。


まとめ

アサーションとは「相手を尊重しながら自分を表現する」スキルで、
ドラえもんに例えるとしずかちゃんが該当します。
アサーションを鍛えるためには、DESC法で段階的に相手に伝える練習をすることで、
少しずつ身につけるようになります。
アサーティブタイプがいて、ノンアグレッシブタイプがいて、アグレッシブタイプがいる。
そのことに気づけるだけでも、気持ちが楽になります。

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