学歴だけで人を判断しない社会へ

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学歴が人生を左右する——そんな時代に生きてきた私にとって、学歴は長い間コンプレックスでした。
学生時代の私は、勉強が思うようにいかず、希望していた大学に進学できませんでした。
社会に出てからも“学歴の壁”を感じることがありましたが、
働く中で気づいたのは「学歴よりも大切なものがある」ということです。
この記事では、Fラン大学出身の私が感じた学歴社会の現実と、そこから学んだことについて綴ります。

学歴コンプレックスを抱いた学生時代

私はFラン大学出身です。
高校は地元の進学校に通っていましたが、高校2年生の頃から少しずつ勉強についていけなくなり、
そのまま大学受験を迎えました。
センター試験では思うような結果が出ず、希望していた大学には届かずに、
別の大学へ進学することになりました。

当時は「どこの大学に行くか」で人の評価が決まるような雰囲気がありました。
私の周りの友人たちは、有名大学というよりも、地元の国立大学や公立大学に進学していきました。
田舎の中ではそれが“優秀な進路”とされており、
そこに進めなかった自分に劣等感を抱いたのを覚えています。

社会に出て感じた“学歴の壁”

社会人になってからも、「学歴の壁」を感じることは少なくありませんでした。
転職活動では、どれだけ実務経験があっても書類選考の段階で落とされることがあります。
学歴欄に書かれた大学名で判断されてしまう現実に、何度も悔しい思いをしました。

もちろん、努力して難関大学や国立大学に入った人たちを尊敬しています。
けれども、「大学名」だけで人の能力や努力を測ることには、やはり違和感を覚えます。

仕事で感じた、学歴よりも大切な力

仕事を通して感じるのは、学歴よりも「人柄」「責任感」「継続して学ぶ姿勢」の方がずっと大切だということです。
どんなに頭が良くても、チームワークを大切にできなければ成果は出ません。

逆に学歴に関係なく、真面目にコツコツ努力を続ける人が信頼される場面を何度も見てきました。
実際の仕事では、偏差値よりも「人としてどうあるか」が問われているのだと思います。

日本に残る“学歴社会”の価値観

それでも、日本ではまだ「いい大学=いい会社」という価値観が根強く残っています。
たしかに、学歴は一つの努力の証だと思います。
しかし、それが人生のすべてを決めるわけではありません。

時代は変わりつつあります。
今は誰でもオンラインで学び直しができる時代です。
スキルを身につけ、資格を取り、自分の力でキャリアを築くことも十分に可能です。

田舎で育った私が感じた“情報格差”

私は学生時代、田舎で育ち、情報が少ない環境にいました。
夜になると真っ暗で、コンビニは町に一つだけ。
ネットも今ほど普及しておらず、自宅にはパソコンもありませんでした。

携帯電話(ガラケー)で調べ物をしたり、
小さな図書館で古い雑誌を読むくらいしか方法がありませんでした。
そんな環境だったからこそ、今のように誰でも学べる時代をうらやましく感じる一方で、
「環境がなくても努力する方法はあった」とも思います。

学び直しのチャンスは、いつからでもある

過去の自分に言いたいのは、「大学の名前で人生は決まらない」ということ。
そして、「学びたいと思ったときが、学び直しのチャンス」だということです。

学歴にコンプレックスを持っていた私ですが、今はそれをバネにして、
社会人になってからも新しいことを学び続けています。
学歴は過去の結果、でも努力はこれからの自分を変える力です。

学歴ではなく、「どんな姿勢で学び、どう生きるか」で人が評価される社会に――。
そんな時代が、少しずつでも広がってほしいと思います。

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