正社員と契約社員―それぞれの立場から考える働き方のリアル

その他

正社員として10年以上働いてきた私の経験について今回お話しします

はじめに

私はこれまで10年以上、正社員として働いてきました
現在所属している部署では、正社員と契約社員がおよそ半分ずつ在籍しており、
それぞれの役割分担がはっきりと分かれています

一次作業を担当するのは契約社員で、その内容をチェックしたり、
顧客に難しいことを確認したりするのは正社員の仕事で、
ミスがあったりすると顧客へ謝罪しなければならないのは正社員の役目です
そういったことから見えないプレッシャーや不公平感が存在しています

契約社員の方からは「賞与が支給されないのは不満だ」という声を耳にすることがあります
確かに経済的な側面だけを切り取れば、待遇差は大きな問題かもしれません
しかし実際に正社員として働いている私からすると、
「安定」や「賞与」があるからといって、必ずしも恵まれているとは言い切れません
むしろ精神的な負担の大きさに押しつぶされそうになることもあります

ずっと正社員と契約社員どちらが良いのか心の片隅にあり、
疑問に思っていたことを今回は深掘りしていきます

顧客対応という重たい責任

正社員の役割の中で最も大変だと感じるのは、顧客担当者とのやりとりです
こちらを明らかに下に見ているような態度を取られることも多く、
厳しい言葉を浴びせられるたびに心が消耗していきます
契約社員がミスをしたものでも、正社員が謝罪をします
私のミスではないのに、というのが本音です

さらに困惑するのは、まだ転職して2年目の私に対して、
長年働いている契約社員から業務内容を質問される場面です
自分だって経験が浅く、わからないことばかりなのに、
「どうして私に聞くのだろう」と戸惑い、プレッシャーを感じます
「正社員だから答えられて当然」という暗黙の期待がのしかかり、
責任の重さをあらためて実感させられる瞬間です

正社員と契約社員、それぞれのメリットとデメリット

正社員と契約社員、どちらの働き方にも一長一短があります

正社員契約社員
メリット雇用の安定性
昇給や賞与の可能性
社会的信用の高さ
責任が比較的軽い
一定の業務に専念できる
ライフスタイルに合わせやすい
デメリット責任の重さ
長時間労働や精神的なストレス
異動の可能性
契約更新の不安
賞与や昇進がない場合が多い
長期的なキャリア形成が難しい

こうして並べてみると、正社員も契約社員も「完璧な働き方」ではないことが分かります
人によっては安定を第一に考える人もいれば、自由や柔軟さを大切にする人もいるでしょう
大切なのは、自分にとって何を優先するかを見極め、納得して選ぶことだと思います

「正社員でなければ」という価値観に縛られないために

日本ではいまだに「正社員で働くのが当たり前」という風潮が根強く残っています
就職活動でも正社員採用がゴールのように扱われ、
契約社員や派遣社員は「一時的な働き方」と見なされがちです
しかし、働き方が多様化している現代においては、その価値観が時代にそぐわなくなりつつあります

実際、私自身も「正社員だから安心」という気持ちはもう持てません
むしろ責任やストレスの大きさに悩み、「契約社員として気楽に働けた方が良いのでは」と
考えることさえあります
働き方の優劣を一律に決めるのではなく、
自分のライフステージや価値観に合った選択肢を尊重する社会になってほしいと感じます

これからの働き方に必要な視点

今後は「正社員か契約社員か」という単純な区分ではなく、
もっと柔軟で多様な働き方が求められていくでしょう
例えば、責任を担いながらも在宅勤務や時短勤務を選べる仕組み、
契約社員でもスキルに応じて正当に評価される制度など、働き方の自由度を高める工夫が必要です

私自身、これからも正社員として働く中で迷いや葛藤を抱くと思います
しかし同時に、「正社員だからこうあるべき」という固定観念に縛られず、
自分に合った働き方を模索していきたいと考えています
そして、一人でも多くの人が自分に合った契約形態を選び、
納得して働ける社会になることを心から願っています

ここまで読んでくださり、ありがとうございます!

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