ニート=引きこもり?海外との違いから見える日本の特徴

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前回の記事で、ニート兄妹の漫画をおすすめしました

この記事ではもう少しニートについて深掘りしていきたいと思います

ニート=引きこもり?

「ニート」と聞くと、引きこもりのイメージを抱く人も多のではないでしょうか
私自身もそう思っていました

学生時代を思い返すと、不登校の子が数人いました
いじめが原因ではないけれど、学校に通えなくなってしまった
心の中のことは他人には理解できません
当時の同級生が大人になった今も、外に出られずにいると風の噂で聞くこともあります

ニートになる理由はさまざま

なぜ人は「ニート」になるのでしょうか
理由は人それぞれです

  • 学校でのいじめや人間関係
  • 職場の人間関係や過重労働
  • 精神的・身体的な病気やケガ
  • 将来への不安、就職活動への壁
  • 家庭の事情(介護、経済的理由など)

「働かない」のではなく「働けない」状況にある人も多いのです

日本と海外のニート事情の違い

ここで少し視点を広げてみます
日本では「ニート=引きこもり」というイメージが根強いですが、海外では少し事情が異なります

イギリスではもともと NEET(Not in Education, Employment or Training)
という言葉が使われており、社会的な問題として認識されています
ただし、必ずしも家に閉じこもるイメージではなく、
単純に「教育・就労・訓練のいずれにも属していない若者」
という統計的なカテゴリーとして扱われています

ヨーロッパでは、ニートの割合は国によって大きく差があります
例えば、イタリアやスペインは若者の失業率が高く、
経済的な理由で「ニート」とされる人が多い傾向があります
一方、北欧諸国では社会保障や職業訓練制度が整っているため、
ニート状態が長期化しにくいと言われています

アジアでは韓国も日本と似ており、「就職氷河期」の影響や学歴社会の厳しさから
ニート問題が社会課題になっています
ただし韓国では政府による就労支援プログラムが比較的手厚く、
社会復帰のための仕組みが強化されています

日本の特徴

こうして比べてみると、日本の「ニート問題」の特徴は、

  • 経済的要因よりも 人間関係や精神的要因 が大きい
  • 「引きこもり」と強く結びつけられて語られる
  • 支援制度があっても本人がアクセスしづらい

といった点にあるように思います

私が考える「ニート」という生き方

「ニート」と聞くとネガティブに感じがちですが、
海外のように統計上の一つの区分と考えれば、少し違う見え方になるのではないでしょうか

その人の事情は他人には分からないものです。
大切なのは、「働いていない」という表面的な部分ではなく、
その裏にある理由や背景に目を向けること。

社会に出にくい人を支える制度や居場所が広がれば、
「ニート」という言葉も、今より少し柔らかく受け止められる時代が来るのかもしれません

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